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- スタッフブログ(宮部 友希)
- 最近思う事 断熱編
最近というか、以前より思っていた事ですが、
断熱材は地域特性やその方の住まい方、ご予算によって使い分けた方がいいのになと思います。
一言で断熱材と言っても、いろんな種類があり、性能も異なります。
例えばアトリエコラボで多く採用頂く種類として、ロックウールや発泡ウレタンがあります。
ロックウールのメリットは何と言っても価格。グラスウール10Kなどと比べれば高価ですが、
熱伝導率はグラスウール10Kが0.05に対し、ロックウールは0.038です。
壁いっぱいに断熱材を入れると105㎜厚になるので、熱抵抗値を比較するとロックウールの方が約1.3倍の断熱性があります。
でも価格は1.3倍も高くないので、費用対効果は高いと言えます。
ですがロックウールは綿状の断熱材であり、同時に気密を取ろうと思うと、職人さんの腕がものを言います。
また断熱性能もより高いものもあります。
山間部などの比較的平均気温が低い地域や、幹線道路沿いだったり空港近くのお宅の場合は騒音も大きいので、
ロックウールではなく発泡ウレタンを使用したり、騒音対策であれば価格は高くなりますがセルロースなども良いと思います。
とことん断熱性に拘りたい場合は、フェノールフォーム系のパネル式断熱材も良いと思います。
(当社でも床断熱・基礎断熱の際にはフェノールフォーム系の断熱材を使用しています。)
ただ、断熱材で大切なのは熱伝導率と厚みです。
どんなに熱伝導率が良い高価な断熱材を使用しても、薄ければただ高いお金を払ってしっかりとした効果が得られません。
そうならない為に、私達はその方の住まい方や周辺環境などを考慮して、断熱材の種類からご提案させて頂きます。
多くの会社さんでは標準仕様という形で断熱材について問われる事もありません。
でも、ご自身に合った断熱材を選ぶ事は、快適性と省エネ性、そして初期投資費用を
有効活用する上でとても大切な事だと思います。
「ATELIER CO LABO アトリエ・コ・ラボ 」